酒造メーカーだからこそ、化粧品をつくってしまったという話。

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こんにちは、ブループロジェクトの水沢です。


WEBの口コミで大反響を呼んだ「すっぴん」という化粧品があります。


実は、これは創業380年の歴史がある酒造メーカー「福光屋」さんが製造・販売している化粧品です。

なぜ、そんなにも歴史がある酒造メーカーが化粧品事業をはじめたんだ?と思いました。

ご存知の通り、日本酒業界は市場そのものが衰退・縮小しています。そんな中、生き残りをかけた新規事業として化粧品事業をはじめたそうです。
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以前のブログ「事業は続くよ、どこまでも。ただし・・・。」で老舗企業は、変化の歴史をたどっていると書きましたが、多くの老舗企業が、不変的な理念や社訓を持ちながらも、一方で変革・革新しながら生き残ってきています。

つまり、「変えてはならないもの」と「変えるべきもの」をしっかり分けて取り組んできています。

そんな革新においても、酒造メーカーが化粧品事業はやるということは、単に新商品を出すなどと比べて相当に大きな賭けだったと思います。歴史があるだけに社内的なインパクトも大きく、反対する人もいたのではないかと思います。

そんな大きな賭けを見事に成功させた秘訣はおそらく二つではないかと思います。

1.日頃から日本酒が提供できる価値を他の製品に置き換えられないかと考えていた。

2.蓄積したノウハウを他の商品に転換できる人材を採用し、育成した。



まず1.について。
もともと日本酒が肌にいいということは知られていたみたいです。「杜氏(とうじ)の手は白い」「料亭の女将の肌はつやつや」などと言われていたようです。お酒は男性に売れるものなので、女性市場は未開拓。そこで、【女性×お酒=化粧品】という発想になられたようです。

2.について。
お酒をつくる蔵人(くらびと)や杜氏(とうじ)はあくまでお酒を造り、管理するプロ。お酒づくりのノウハウを別の製品・事業に生かす方法や応用技術を持っているわけではありません。それならばそれができる人材を採用しようということで、理系出身の技術者を採用したそうです。そして、研究チームもつくり、大学とも共同で研究開発をしたそうです。

この賭けを成功させたのが、13代目の福光松太郎社長です。先代たちが代々酒造りに没頭してきた歴史がある中で、視点を変えて実行に持っていった決断力と、来るべきときに備えた準備(人材の育成)をしてきた社長のすごさに脱帽です。

通常、酒造メーカーが採用しない人材を採用し、長年かけて育成した結果の成功だと思います。
ですから、人材という資産があるため、他の酒造メーカーがやろうとしても簡単には真似ができません。また、お酒という強みを活かした化粧品でもあるため、他の化粧品会社と比べてもオンリーワンのポジションにいます。

自社の得意分野を生かした新市場への参入という意味でも非常に特異なケースだと思いました。

※参照「百年企業、生きるヒント 久保田章一氏」




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水沢矢成

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