2004年朝日新聞コラムから。
無駄な努力をしよう - みうらじゅん
人生って、そもそも退屈なものですから、
退屈になんないようにする努力が必要です。
特に若いころ、この努力を怠ると、年をとった時、
ひどい退屈を味わって取り返しがつかなくなります。
(中略)
人生にテーマがない人は、つまらないです。
ただ、漠然と留学したいとか、
音楽をやりたいとか言っても、問題なのは、
「それを使って、何をやりたいか」なのです。
それをテーマと呼びます。
こればっかりは誰も教えてくれません。
そこで必要になってくるのは、無駄な努力です。
報われるための努力ぐらいでは、
オリジナルなテーマは見つかりません。
他人から見て、
「一体、あいつは何のためにあんな努力をしてんだ?」
と思われるよーな努力です。
浮いているぐらいがちょうどいいのです。
最後になりましたが、あとはキープオン!です。
何事もやり続けないとダメです。
「あいつ、またやってる」と言われるようではまだまだ。
「まだやってる」と、濁点がついてこそ本物です。
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(以上、抜粋終わり)
具体的な例を説明しましょう。
上記のコラムを書いたみうらじゅん氏の活動
アウトドア般若心経をご紹介します。
アウトドア般若心経 (-はんにゃしんぎょう)とは、
みうらじゅんが提唱した「般若心経」の新しい写経のことである。
「般若心経」は278文字から構成されており、
日本の仏教の各宗派で唱えられていることから、
功徳のために写経をする人が多い。
みうらじゅんは「般若心経」278文字を、
家を出て(これを「出家」と称す)、
経文の文字のある市街の看板等の文字を
写真に撮り(これを「写経」と称す)、
経文の完成を目指すことを「アウトドア般若心経」と定義した。
アウトドア般若心経をはじめたきっかけを、
みうらじゅん氏のコメントとして紹介しておきます。
「そもそもの始まりは街の駐車場の入口に
『空あり文字を見つけたのがきっかけでした。
一般的に"あきアリ"と読むのが正しいのでしょうが、
僕のその時の心境は、"くうアリ"、
般若心経の真髄である『空』の教えが
そこに示されているように思えたのです。
『空』とは何もない状態を表していますが、
それが"アリ"というわけです。
ないことがあるとは
どういうことなのでしょうか?
ゼロの発見のようです。
さらに駐車場やマンションの前で『空ナシ』という、
難解極まる文字も目にしました。ないことがない?」
その後、5年かけて般若心経の278文字を集めたそうです。
みなさんも、「またやってる」で満足せずに、
「まだやってる」を目指しましょう。
「まだやってる」まで到達すれば、
自然とファンが自分の周囲に集まってきます。
それがブランディングの第一歩なのではないでしょうか?
柴田史郎