
先日、金田伊功(かなだよしのり)さんという有名なアニメーターの訃報が伝えられました。
「金田パース」とよばれる独特の構図や、躍動感のある演出プラン「金田飛び」、ダイナミックなエフェクト「金田光線」などの作風で知られた重鎮で、今日活躍している多くのアニメーターが彼の影響を受けているといわれています。

前述の「金田パース」のように、クリエイティブ、ことアニメ業界では独自性の高い演出プランにその先駆者の名がつけられることがよくあります。
代表的なものでは、
・安彦立ち(やすひこだち)
体をS字に曲げたポージング。機動戦士ガンダムのキャラクターデザイナーで知られる安彦良和(やすひこよしかず)氏が多用し、広まったことから。

・吉成爆発(よしなりばくはつ)
流線型の描線を多用した爆発シーンの描写。発明したアニメーター吉成曜(よしなりよう)氏の名から。
・板野サーカス(いたのさーかす)
ミサイルやそれを回避する飛行体などがスピーディーに飛び交うシーンを、カメラアングルを切り替えながら表現する演出手法。このスタイルの第一人者・板野一郎(いたのいちろう)氏の名から。
ちなみに板野氏いわく、この演出をマスターした人間は日本アニメ界に3人しかおらず、そのひとりがヱヴァンゲリヲンで有名な庵野秀明氏であるという。
他にもジャンルは違えど
真田幸村一族が貧困に喘ぎながらも内職として作り続けた真田紐、
スペースシャトルにも使われる東大・三浦教授のミウラ折りなどなど、
自らの名が一種のブランドとなる名誉。
私も作り手の一人としていつかは自分も!と夢想したものです。
いえいえ、まだあきらめませんぞ。
河野 伸樹
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トライブ・リサーチ〝現代的部族〝に着目した新感覚のマーケティング研究所 2009.08.07


