ブランドについて考える in長崎 その1 【定義編】

この記事のジャンル ブランド作りのコツ , 自分ブランドを生きよう


ども。森山大朗です。


今日は、僕の父親の故郷である長崎県長崎市に、母親と一緒に旅行に来ています。


長崎県は初めてなのですが、やはり港町なだけあって、横浜(母は横浜で育ちました)に、すっごく似ています。他に先駆けて港を解放し、異文化との融合が始まった土地ならではの情緒が何とも言えずいい感じ。


短い間隔でつくられた小さな駅。キビキビ動いて人を運ぶ市電。心なしか、人やモノがきゅっと詰まっていて、密な空気を感じさせます。



大きな地図で見る


さて、ぶらぶらと散歩しながら、やってきたのはあのオランダ坂。


江戸時代から明治時代にかけては、東洋人以外の人がよく通行していた。当時はその人々をオランダさんと呼んでいたのでこの名前がある。
Wikipediaより]


この説明を見て、「あれれ??」って思うじゃないですか。


いや、そりゃあ、オランダ人は「オランダさん」でもいいんですけど。


外国人をすべて、ひっくるめて「オランダさん」って。あなた。


いくらなんでもくくり方が、大雑把すぎるだろうと。


oranda.jpgのサムネール画像


普通に考えてみても、わかりますもんね。


○オランダ人は、外国人である。 
 が正しかったとしても
×外国人は、オランダ人である。
 は必ずしも成り立たない。



いわゆる、論理の罠ですね。

昔、数学で習いましたよね〜。懐かしい。
「p q」 ( p ならば q ) が(正しい)のとき,その対偶 は(正しい)であるが,は必ずしも(正しい)とは限らないっていうアレ。

勉強していた当時は、記号だけで説明されるから何の意味があるのかサッパリわからなかったですが、こういう風に例示してもらえたらすごくわかりやすかったのにな。


○顔がいい人は、そうでない人よりモテる。
 が正しかったとしても、
×モテる人は、そうでない人より顔がいい。
 は必ずしも成り立たない。



これも構造的には一緒。


でも、この罠に思考がハマってしまうのはよくあることで、僕らが研究している「ブランド」という言葉についても、同じことが言えるのではないか?ってふと気がついたんですね。


大抵の人は、「ブランド」っていう言葉を聞いたとき、高級品を思い浮かべます。自分も以前はそうでした。高級品が日本に入って来て、これらの商品が「ブランド品」と呼ばれ始めたので、イメージが定着しているんです。

今のようにブランド作りの仕事に携わるまでは、こんなにもブランドについて考えまくる機会がなかったので深くは考えませんでしたし、その手の本を読んでも「ブランドとは約束である」とか書いてあったりする。「この人は本当に意味がわかって使っているのだろうか?」「じゃあ、LUIS VUITTONやPRADAやGUCCIが、何を約束してるって言うんじゃい」って疑問を持ってましたし。

ところが昨年、スターブランドの村尾さんとお会いして「ブランドっていうのは価格帯ごとに存在するので、高級品だけがブランドっていうわけじゃないよ」。「ブランドっていうのは家畜に押していた焼き印のことだよ」と教えてくれました。

わかりやすい例がユニクロです。高級品ではありませんが、あの価格帯では極めて強力なブランドですから。

でも、「なるほど。でも、じゃあ、なんで焼き印のことをブランドって言うんだろう?」という疑問は消えなかったので、今回はそれをしっかりと調べてみたのです。

コーポレートサイトにも掲載しました。


ーワイキューブは「ブランド」という言葉を、本来の正しい意味である「焼き印を押す、特徴づける、他と区別する」という意味で用いており、決して「高級品」や「ハイクラスな」という意味ではありません。「brand」は、もともと古英語の「burn 焼く」の受け身系「burned 焼かれる」から「焼き印を押す」の意味に転じたのが由来だと言われています。ー


「ブランド(brand)」の語源は、古英語の頃から使われている、"焼く"という意味である「バーン(burn)」であり、受け身型「burned」の発音がこなれて今の形に変化したようですね。「バーニング」とか「バーナー」と根は一緒ということです。


ブランドの意味は、かつて焼き印を押される事で達成された、他とは区別される。特徴づけられるということ。


そして「ブランディング」は「ブランド」の進行形ですから。

特徴づけを行い、
わかりやすく表明し、
社内外に浸透/発信し、
ブレずにそれを維持し、
そして・・・時代の変化に応じて少しづつ再構築(リブランディング)を図ること。

これら全体の"活動"であると。


なので、


○高級品は、ブランドである。
 が成立したとしても、
×ブランドは、高級品である。
 は必ずしも成り立たない。



ということはもう、明らかですよね。ようやく、発音と意味のつながりと派生語がつながって、腹に落ちてきました。


うちは普通の喫茶店だから。
うちはBtoBだから。
うちは卸だから。
うちは普通の定食屋だから。
うちは安売りスーパーだから。


だから、ブランドとか関係ないよ、と言われる事があるんですが。。。


「いやいや、そうではないんですよ」と。ブランドになることが、会社も個人も大事なのですよ、と自信をもってお伝えできそうです。




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