昨年、長崎に旅行に行った際に、現地で考えさせられた「ブランドについて考える in 長崎」シリーズですが、今回はその最終話です。
<バックナンバー>
ブランドについて考える in長崎 その1 【定義編】
ブランドについて考える in長崎 その2 【反動編】
ただでさえ、魚が美味しい九州地方。
あれってもう、なんて言うのかな。。。個人的には反則に近いと思うほど、海産物に恵まれているのですが、長崎も例外ではありませんでした。
2日目の夜、最高の魚とお酒を出すお店で食べたいと思い、行ってきたのがこのお店。
※写真は食べログから引用
「海彦」
食べログにもコメントされているように、ここのご主人がですね・・・すごく毒がある、というかクセがあるんですね。
例えば・・・
母親 「あたし、この日本酒がいいかも。これ下さい!」
大将 「そっちは、まだやめておきましょう」
自分 「日本酒ください。純米で。」
大将 「純米じゃないのは、置いてないです」
と、まあこんな調子(笑)
これは、人によっては怒り出しちゃうんじゃないかなと心配になります(^。^;)
でも、僕はこの大将がとっても好きになってしまいました。
何でかっていうと、口は悪いけど、美味しいものを食べて欲しいという思いが尋常じゃないからです。こっちの知識とか経験を超えて、自分が信じているものを目をキラキラさせて提案してくる、というか半ば押し付けてくる。
でも、じゃあ食べてみようか、飲んでみようか。大将がそんなに言うならってんで口に入れてみると・・・
めっちゃ美味しいんですもん(笑)
あれで料理が美味しくなかったら、大激怒ですよ。ほんとに。
でも、要するに、あちらの方が何枚も上手なわけです。だから、もう、お任せするというか。大将のあの独特な感じに身を任せちゃえというか。それが、むしろ心地よくて。
大将、根はとっても良い人です。だから、「毒」とは言い過ぎかもしれません。ですが、「臭み」のようなものは、間違いなくあると思っています。かなり強烈に。
そんなわけで海彦は僕の中で、他とは明らかに違うお店として、強く印象に残ったのでした。というか、あのお店に行くだけのために長崎まで行っても、それはそれでいいな、と。
今回、僕が何を言おうとしているか、おわかりだと思うのですが。
ブランドというのは、こういう風に作ることもできるということです。
ブランドとは、人間が作り出すものです。そして、人間というのは、その独特なクセやアクの強さまで含めて個性的ですから、会社も事業も、そこに携わる人間の価値観がにじみ出ているのは当然のこと。
そういった要素を廃したら、逆につまらなくなるんです。
個人的には、綺麗な心がけでいよう、いい人であろうという人を否定はしません。しませんが・・・でも、そういう人の中にはなんか、どっか笑顔が不自然な人もいるんですよね。
その不自然さを感じ取ってしまったとき、無理してそんな風に振舞わなくてもいいのに・・・とか思ってしまうわけです。ブランドを作るって、そんな風に生きていくことでは、絶対にないと思うから。
そしてこれは、会社にも言えます。「あなた、本当はそんなこと思ってないでしょ」とか「無理してるって感じするな、、、」とか思ってしまったら。。。違和感を感じてしまうじゃないですか。
つまり、何と言うか、イタイ感じなわけです。
この感じが出てないかどうか、自社のことやお客さんのブランド作りのお手伝いの仕事では、チェックするようにしています。
ということで、まとめです。
<ブランドについてのよくある誤解>
■その1
「ブランドとは、高級品のことである」
ブランドとは「他とは明らかに違うね」という認識やイメージのことで、基本的には同一カテゴリー内で他社や他の商品との比較の上で成り立っています。プラダはブランドで、ユニクロはブランドではないという人は、もはや、あまりいないでしょうね。
■その2
「ブランドさえ確立できれば、何でも上手くいく」
これも、どうやら大いなる誤解です。お客さんや商品の価値を絞り込んで、フォーカスすればするほど、やるべきでないことや、やってはいけないことが増えてきます。ですから、ロスも発生しますし、リスクだって出てきます。でも、そこの腹決めをすることなしに、ブランドを確立するというのは・・・無理なんですね。矛盾してしまうので。
■その3
「ブランド作りとは、人に好かれることである」
これは、インフラと成り得る大企業には当てはまりますが、中小企業のブランド作りの考え方としては、むしろ逆に考えた方が得策ですね。誰から好かれたいか、ではなく、誰から嫌われてもいいか、が明確になるということです。
森山大朗 on twitter
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