もともとソフトバンクパブリッシングで刊行されていたネットランナー誌が休刊後に独立し、同内容の新雑誌として別の環境で創刊されたのが「ネトラン」なのですが、良くも悪くもネットを「賢く」活用する中間層の拡大に貢献した雑誌のひとつです。

東京ウォーカーの倍ですよ!!
しかしながら独立後は不況を物語るように同誌の背面広告には常にスポンサーを募る自社広告が掲載され続けました。

出版不況と言われる昨今。気づけば2009年上半期だけで100誌以上の雑誌が休刊・廃刊となったようです。小学五年生、六年生が休刊というニュースにはショックを受けたかたも多いのではないでしょうか。
さらに学研のおばちゃんで有名な学習と科学も休刊です。
しかしながらその裏で同じく学研刊行によるオカルト雑誌の老舗「ムー」は何と今月号で創刊30周年350号達成です。

カルト教団事件前後のオカルト自粛ムードにも耐え、堂々とオカルトトライブのニーズに応え続けています。都市伝説ブームや2012年問題の追い風もあり、こちらはまだまだいけそうです。やはり総合誌よりトライブ密着型の冊子は強いのかもしれません。

それを裏付けるように、今年創刊された冊子も多くが非常にニッチです。
ちょっと目を向けて見ましょう。

週刊モバイルバンチ。紙媒体で出版されている週刊コミックバンチと全く同じ内容の「画像」を月額525円でモバイル提供する、というのです。バックナンバーや単行本までもすぐにデータで見られるというプランも魅力的です。

確かに最近漫画雑誌のWeb化や配信という流れが活性化しているのは間違いないようで、
・週刊少年サンデーのWeb限定連載漫画開始。
・iPhone対応で話題。モーニング・ツー、本誌発売同日にネット配信。
・ガンガンONLINEにてSQUARE ENIXが無料で漫画やノベルズを配信。
...もはや時代の変化を業界全体が認める時期に差し掛かったんだろうと思います。
読者の興味の先鋭化がさらに進んでいるのはもう痛いほど理解しているでしょう。
今重要なのはココ!!
・読む媒体が「紙」から「画面」に切り替わってきている。
つまり出「版」から出「力」への変化です。
◆超先鋭化時代に合わせた誌面作り
◆デジタル化への対応
出版業が過渡期を生き残るにはこの2点をいかにクリアするかが勝負だと思います。
私も新卒最初の就職先は印刷会社でした。
少なからず出版に関わった身としては、どうか業界全体のスムーズな移行で「読みたい人たち」を取りこぼさない形で雑誌新世代を迎えてほしいと思うのです。
河野 伸樹
TwitterURL:http://twitter.com/nobukisensei
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トライブ・リサーチ〝現代的部族〝に着目した新感覚のマーケティング研究所 2009.12.16
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